PLAYGROUND | スニーカーショップ

2021/05/12 14:40



ー お仕事は何をしていますか?


普段は百貨店でPRやメディア運営をしています。また自分を含めたチームで運営しているブランドがあって、そのブランドのディレクションもしています。


ー チームで運営しているブランドとはどのようなものですか。


パリ発、架空のレコードショップがコンセプトのACACIAS RECORDSというブランドです。自分たちが学生時代にパリへ旅行に行った時に、Airbnbで泊めてくださったステファニーという女性との縁で、ブランドをスタートしました。アート・ミュージック・ファッションをコンテンツとしたプラットフォームにおいてエコシステムの構築を目指しています。


ー 百貨店のお仕事はどんなことをやっているのですか? 


百貨店なのでたくさんのカテゴリーがあります。僕はメンズの担当で、メンズに関連するコンテンツのコミュニケーション設計を様々なメディアを通して行っています。





ー コロナになって仕事で何か変わったことはありますか?


考え方や仕事のやり方が大きく変わりました。時間の使い方は特に良い意味で変わったと思っています。オフィスに行かなくても仕事ができるということが分かったり、オンラインで見つけた仕事相手にスピード感をもってコンタクトをとったり。オンラインから始まるお仕事が増えましたね。特にインスタグラム経由で繋がることのハードルが下がったように感じます。また時間をより意識して、限られた時間の中で生産性が上げられるように今まで以上に意識するようになりました。その分空いた時間は、気になる本や音楽、見たいアート、行きたいレストランなどがいっぱいあるので、できるだけそこに時間を使うようにしています。


ー インスタグラム経由で繋がるというのは、インスタグラム経由でDMするということですか?


そうです。今までお互いに良いなと思ってフォローしあっていても、なかなかお仕事までは進まないケースが多かったです。だけどコロナになってからは、今だからこそ取り組める企画をインスタグラムのDM経由でお願いをして取組に繋がりました。インスタグラムはお互いの好きなイメージを事前に画で共有しあっているからこそ話が早いのかなとも思います。




ー 最近だと気になっている場所はありますか?


日本橋の兜町あたりがすごく面白いと思います。ホテルのK5とかレストランのNekiとか。Nekiは先日初めて行きましたがとても良かったです。あとHuman Natureも良かったな。自然派ワインを取り扱うお店です。ファッションの匂いがしながらも、本格的な自然派ワインを扱っているそのバランスが面白いです。カジュアルな値段のワインがあるのもいいですね。


ー PLAYGROUNDを知ったきっかけは?


インスタグラムで知りました。元々、代々木上原や代々木公園のエリアで遊ぶことが多かったのですが、そのエリアになにか面白そうなお店が出来たぞと。最初はPLAYGROUNDがオーダーで受け付けていたAF1のFREE LOCKカスタムが気になり、原宿のNIKEでAF1のホワイトを買って、それを箱のまま小脇に抱えて初めて訪れカスタムをお願いしました。最近では今日履いているUPCYCLINGラインのクラークスを購入しました。




ー 今までにどのようなスニーカーを履いてきましたか?


僕はずっとバスケットボールをやっていて、ミニバスの頃に初めて意思を持って選んだスニーカーがAF1のローカットでした。ホワイトベースでアウトソールとスウッシュだけがレッドの1足でした。その後はVANSも履きましたし、コンバースのチャックテイラーも履いた時期もありました。今はNIKEとニューバランスをよく履きますね。学生から社会人になって、普段の生活や行動範囲も変わってきたのに伴って、そのシーン毎に合ったものを選んできたイメージです。


僕たちの世代(1993年生まれ)は世良田さんたちの世代ともまた違って、裏原の最盛期とかスニーカーブーム全盛期を通っていない世代なんですよね。なので、分かりやすく◯◯から履き始めた、というようなステップのあるスニーカー変遷はないんです。そこを通っていないからなのか、復刻スニーカーが出ても良い意味で付加価値は感じず、純粋なプロダクトとしてフラットに見ています。当時人気があった1足であっても今の雰囲気や気分に合わなかったらパスしています。




ー 今日持ってきてもらった靴を見せてもらっていいですか?


左はNIKEラハー(LAHER)の96年製ミッドカットですね、PLAYGROUNDのインスタグラムのストーリーズに写っていたのが気になって、すぐにDMを送って購入しました。 スウッシュも最小限でアノニマスな感じが好きです。最近アウトドアウェアを街で着ることが多く、そういう気分の時によく合います。




真ん中がNIKE BY YOUで友人と作ったAF1の通称“Matcha”です。僕のインスタグラムでNIKE BY YOUだということをあえて明かさずに投稿したら、その日は通知が鳴り止まないくらいのDMといいねが来ました。このスニーカーの詳細を教えて欲しいと。 あたかもハイプな1足に見えたようですが、ホントはBY YOUでオーダーしたもので誰でもいつでも作れます。「みんな誰かの別注に踊らされていないか、情報に惑わされていないか」ということを訴える1つのプロジェクトとしてインスタグラム上でアウトプットしました。この1足は決してハイプなものではなく、誰でも13000円で作れます。 僕自身は本当にいいものは普通なものの中にあると思っていて、“Matcha”を気になってくれた方が「身近にあるものの中にこそ本当に良いものはあって、それを自分らしく消費していくことが大切なんだ」ということに気づくきっかけになったらいいなと思っています。


右はNIKE Air BQで買ったのはロンドンですね。滞在中に訪れたブリックレーンマーケットで買いました。バスケットボールシューズです。 今では有名になってきているProxy Store Londonというお店が、まだマーケットに出るくらい駆け出しの頃で、そこのブースで買いました。セレクトしているものが異様なくらいセンスが良くて、オールドのナイキウェアもあわせて展開していました。


ー スニーカーシーンについてはどう思いますか?


盛り上がっているとは感じますが、自分はそのシーンにいないというか、他人事になっているという感覚ですね。蚊帳の外から盛り上がりを客観的に見ているイメージです。NIKE BY YOUのところでも話したように、ハイプなものではなく僕は普通なものに良さを見出していきたいですね。インラインで発売されているなんてことのないカラーのものとか、僕が欲しくなるものはスニーカーに限らずですが、割とどこにでもあるようなものだったりします。



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松岡歩_Ayumu Matsuoka | PR, BRAND DIRECTOR

1993年生まれ。PRや編集、ブランドディレクションと多岐にわたり活動。2019年にスタートした<ACACIAS RECORDS>は、パリ発の架空のレコードショップをコンセプトとし、アート・ファッション・ミュージックがクロスオーバーするプラットフォームとして活動。

https://www.instagram.com/ayumumatsuoka/

https://www.instagram.com/acaciasrecords/

https://www.acaciasrecords.com/